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【 読み終えた本:WILL 】9月23日

 『 WILL 』本多 孝好:著 (集英社:刊)

 2009年初版発行。単行本で買いましたが、積読しているうちに文庫本が出てしまいました。
 『MOMENT』の続編 (姉妹編)で、4つの短編で構成される連作短編集です。星空の写真を使った表紙カバーがとても綺麗です。たぶん好評ったのでしょう。文庫本でも同じ写真が使われています。
 殺人事件は起こりません。そういう意味ではガチガチのミステリィではありませんが、不可思議な謎は充分にミステリィでした。ミステリィとしても面白かったですが、死者と残された人びとの関係性や、主人公の恋心など、純文学として読んでも楽しめる作品でした。
 ほろ苦い結末の物語もありますが、読後感は良いです。しみじみとした良質の物語でした。『なにかのご縁』に続いて、読後感の良い物語が続きました。これで、読後感が悪くゴミ箱行きにした『クール・キャンデー』の口直しが完全に出来ました。


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▲大阪府内にて。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
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by chel-c2009 | 2013-09-23 11:01 | 読書

【 読み終えた本:puzzle パズル 】9月21日

 『puzzle パズル』恩田陸:著 (祥伝社文庫)

 2000年11月初版発行。文庫書下ろし。ちょっと長めの短編、もしくは、ちょっと短めの長編と言えます。読むのが遅い僕でも短い時間で読み終えることができました。
 廃ビルの屋上で発見された墜落死体と、電気が通っていない廃映画館の死体。それらの死体と時期を合わせたて餓死していた死体。無人島での3人の死体の繋がり(共通点)がメインの謎です。
 良く練られたストーリィで、伏線がきちんと張られたトリッキィな作品でした。登場人物は死体を除くと、たったの二人なので犯人の予想は楽ですが、動機や3人の死体の現象の謎は手強いです。少し強引な話運びでしたが、面白かったです。


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▲大阪府内にて。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
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by chel-c2009 | 2013-09-21 10:11 | 読書

【 読み終えた本:まほろ市の殺人 春 】9月20日

 『まほろ市の殺人 春《無節操な死人》』倉知淳:著 (祥伝社文庫)

 2002年6月初版発行。文庫書下ろし。「幻想都市の四季シリーズ」の1冊。ちょっと長めの短編、もしくは、ちょっと短めの長編と言えます。読むのが遅い僕でも短い時間で読み終えることができました。
 ビルによじ登っていた男の落下死体が消失した謎。そして、その死体が落下の前に殺されていたという謎。そんな不可思議な謎をロジックで解く本格ミステリィです。
 島田荘司ばりのトリックと真相でした。伏線もちゃんと貼られています。青春ミステリィのテイストもあり、とても楽しめました。
 主人公が読者に事件を語る形式の文章ですが、やや筆が滑る箇所があったのが少し残念でした。
 ロジック重視の青春ユーモアミステリィという事で、僕にとっては超駄作の『体育館の殺人』の作者にも見習って欲しい作品でした。


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▲大阪府内にて。
使用カメラ:Canon EOS 30D
使用レンズ:レンズ:EF28〜105ミリ F3.5-5.6 IS USM
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by chel-c2009 | 2013-09-20 17:00 | 読書

【 読み終えた本:桃源郷の惨劇 】9月19日

 『桃源郷の惨劇』鳥飼否宇:著 (祥伝社文庫)

 2003年2月初版発行。文庫書下ろし。ちょっと長めの短編、もしくは、ちょっと短めの長編と言えます。読むのが遅い僕でも短い時間で読み終えることができました。
 ヒマラヤを舞台にした本格ミステリィです。伏線がしっかり貼られているので、謎解きも楽しめますが、探偵のための伏線が多く、読者が全ての真相を推理するのは無理な気がします。それでも、良く練られたプロットとラストのサプライズで、とても楽しめました。
 泡坂妻夫ばりのラストの仕掛けには、びっくりしました。とても面白かったです。


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▲大阪府内にて。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
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by chel-c2009 | 2013-09-19 15:00 | 読書

【 読み終えた本:黄昏の館 】9月18日

 『黄昏の館』笠井潔:著 (徳間文庫)

 1994年3月初版発行。
 解説文の「”黒死舘殺人事件”や”虚無への供物”の流れを継承する作品」という言葉に背中を押されて購入しましたが、まったくの嘘っぱちでした。欠けた記憶を利用したホラー・ミステリィという点では、綾辻行人さんの『緋色の囁き』などの「囁きシリーズ」に近いです。
 又、この解説文は「解説にかえて」と書かれていますが、何を書いているのか分からない小難しい文章で悪文です。こういう事を書きたいのであれば、自著でやって下さい。
 主人公が精神疾患で記憶喪失です。欠けた記憶のおかげで、謎めいた展開になります。しかし、欠けた部分が作者の都合の良いところだけというのが、いささか興を削ぎます。
 主人公がどうしても行きたい場所があるのに、昼過ぎまでのんびりしているのが不思議で、記憶喪失も含めて作者都合が酷いです。
 物語の舞台が森の中にひっそりと佇む謎めいた洋館で、曖昧な記憶や限られた登場人物というガジェットを使っているので、そっち系の話だと思っていたら、伝奇物にシフトします。縄文時代の日本の先住民族や義経伝説の話が出てきて、それらの話に多くのページが割かれています。ただし、その描写があまりにも、くど過ぎます。
 くど過ぎると言えば、同じ事を続けて2度書いている場面が何度も出てきたりするなど、文章に多少の問題があります。
 帯には「長編ホラー・ミステリー」と書かれてありますが、物語自体はホラーミステリィと伝奇ミステリィの両方のテイストがあり、なかなか楽しめる内容でした。ただし、転生や輪廻・幽霊の存在を認めているので、ファンタジー作品だとも言えます。全体の雰囲気は僕好みでした。
 尚、担当の編集者がバカなのか、作者がバカなのか分かりませんが、ルビを打つ単語の選択が変でした。



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▲大阪市内にて。
使用カメラ:Canon EOS 30D
使用レンズ:レンズ:EF28〜105ミリ F3.5-5.6 IS USM
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by chel-c2009 | 2013-09-18 12:24 | 読書

【 読み終えた本:クール・キャンデー 】9月9日

 『クール・キャンデー』若竹七海:著 (祥伝社文庫)

 2000年11月初版発行。主役の性格が非常に悪く、物語自体も読後感がものすごく悪かったです。僕にとってはイヤミスでした。ゴミ箱行き決定。非常に不愉快だったので、この作者の作品は、もう読まないと思います。



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▲大阪府吹田市にて。
使用カメラ:Canon EOS 30D
使用レンズ:レンズ:EF28〜105ミリ F3.5-5.6 IS USM
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by chel-c2009 | 2013-09-09 01:00 | 読書

【 読み終えた本:絵が殺した 】8月28日

 『絵が殺した』黒川博行:著 (徳間文庫)

 1994年3月初版発行。警察小説や追跡小説が嫌いなので、買おうかどうか迷ったのですが、作者が僕の知り合いの高校時代の美術の先生で、作者の人柄を聞いていた事と、絵画の世界を扱った作品なので、文庫化を機に購入しました。
 大した期待もせずに読み始めたら、これが拾い物でした。めちゃくちゃ面白かったです。買って良かったです。
 主役の刑事と相棒と協力者のやりとりが漫才みたいで楽しく、これぞユーモアミステリィでした。くすりとも笑えない、わざとらしいドタバタの『館島』や『密室の鍵貸します』の作者の東川篤哉氏の作品よりもユーモア度は数段上です。
 事件の舞台が関西で、ほとんどが行った事がある場所で馴染みがあり、それも楽しかったです。美術界(主に絵画)の裏話も興味深かったです。
 前半から中盤にかけては追跡型の展開ですが、後半になって密室殺人とアリバイ崩しが出てきます。登場人物が少ないので、意外な犯人というサプライズ度は低いのですが、ひねりが利いているので、それでも少しは意外でした。読後感も良かったです。
 惜しいのは、「私」という刑事の一人称で書かれているにも関わらず、物語の冒頭で警察機構の仕組みや警察独特の符丁の説明を「読者」のために書いている事です。これでは「私」が、自分は小説の中の人物だと認識している事になって、メタの手法を使っている以外は不自然です。この作品の場合、読者に説明無しで話を進めても問題ないと思われるだけに、その点が残念でした。


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▲大阪府吹田市 吹田にて。
使用カメラ:Canon EOS 30D
使用レンズ:レンズ:EF28〜105ミリ F3.5-5.6 IS USM
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by chel-c2009 | 2013-08-28 19:49 | 読書

【 読み終えた本:人喰いの時代 】8月22日

 『人喰いの時代』山田 正紀:著 (徳間文庫)

 1994年3月初版発行。表紙カバーのデザインが稚拙に思いました。帯に「大ドンデンのラスト!技巧派のネオ探偵小説」と書かれていなければ、手に取る事もしなかったでしょう。
 5編の短編とラストに1編の中編が構成された作品です。ラストの中編で、前の5編の短編が意外な繋がりを見せるという仕掛けです。そのため、帯には「連作長編」と書かれています。
 読みにくいです。誰の台詞か分からなかったり、指示語が何を差しているのかがすぐに理解出来ない書き方だったり、無意味に時系列が前後したり、描写の視点が定まっていなかったり、非常に読みにくい書き方の作品でした。ぶっちゃけて言うと、文章がヘタでした。
 短編は地味で面白味が少なく、読むのが苦痛に感じられる事もたびたびだったのですが、「大ドンデンのラスト」に期待して、最後まで読み通すことができました。
 しかし、発表当時は斬新な仕掛けだったのかもしれませんが、今では大ドンデンというほどのサプライズも無く、全体的に面白味の無い作品で、期待外れでした。


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▲大阪府内にて。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
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by chel-c2009 | 2013-08-22 07:49 | 読書

【 読み終えた本:M8の殺意 】8月20日

 『M8の殺意』長井彬[ながい あきら]:著 (講談社文庫)

 1990年9月初版発行。講談社ノベルス時のタイトル『連続殺人マグニチュード8』を改題。
 文章自体はまともですが、視点描写が無茶苦茶でした。これほどまでに無茶苦茶な作品は、初めてです。
 三人称視点と神の視点、さらに作者の視点までが、ひとつの場面で無頓着に切り替わります。作者は新聞社務めだった人なので、さすがに文章の修業は出来ていますが、小説の修業が全く出来ていません。こんなに酷い作品は、初めて読みました。小説としては完全に破綻しています。
 しかし、紙芝居のおっちゃんの語りを文章化した物を読んでいると思えば、視点描写が無茶苦茶なのも気にならないでしょう。小説としては無茶苦茶でしたが、ひねりの利いた構成と謎のおかげで、最後まで退屈する事無く読むことができました。
 話運びが作者都合に感じられましたが、ミステリィとしては緻密でした。伏線もきちんと貼っています。
 同じトリック(密室からの人の消失)を3回、見せ方(設定)を変えて続けるというのは面白い試みだと思います。ただし、2回目の設定は不自然過ぎです。
 同じ作者の『原子炉の蟹』が原子力発電に関する裏話が面白かったので、この作品も地震予知と地震対策の裏話を期待していたのですが、それに関しての内容はほとんど無く、その点では期待外れでした。
 複雑に組み合わせた謎を、探偵役に上手く解かせる事が出来ず、犯人の自供の手紙で謎解きをするという結末も残念でした。


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▲大阪府内にて。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
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by chel-c2009 | 2013-08-20 12:26 | 読書

【 読み終えた本:完全犯罪研究部 】8月7日

 立秋。暦の上では、きょうから秋だそうです。しかし、この暑さで秋と言われても……。


 さて、読み終えた本です。
 『完全犯罪研究部』汀こるもの:著 (講談社ノベルス)

 2010年3月初版発行。タナトスシリーズがとても面白いので、このシリーズも気になって、文庫化を待ちきれずに買いました。
 この作品も「こるもの節」が炸裂しています。一応、ミステリィしていますが、ジャンルとしてはクライムノベル(悪漢小説)だと思います。タナトスシリーズとリンクしています。
 私立高校の完全犯罪研究部のメンバーが、彼ら独自の基準で犯罪者を選んで死刑にしようとする物語で、登場人物が全員ろくでなしなので、読者を選ぶかもしれません。
 それなりに面白かったのですが、主人公たちの行動や考えに共感できないので、続編は文庫化を待とうと思います。


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▲大阪市内にて。額縁構図でグランフロント大阪を撮影。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
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by chel-c2009 | 2013-08-07 07:37 | 読書


風景スナップと日常と趣味


by chel-c2009

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自己紹介

2009年12月24日開設

関西在住
性別:男性

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【趣 味】
☆写真撮影

ポはポートレートのポ
↑ポートレートのブログ

mixi
↑風景スナップの
アルバムがあります。


◆撮影機材
 キヤノン
  パワーショットG9
 キヤノン
  パワーショットG16
 キヤノン
  IXY DIGITAL 220 IS
 キヤノン
  EOS30D

☆読書(推理小説)

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【好きなもの】
 漫才、落語などの演芸
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