タグ:推理小説 ( 188 ) タグの人気記事

【 読み終えた本:封印再度 】12月10日

 『封印再度』森博嗣:著 (講談社ノベルス)

 1997年4月初版発行。小説であろうとして無駄な比喩表現が多かったが、謎やトリックは面白かったし、シリーズ物の中の1作ならではのプロットも、まあまあの出来映えだと思う。S&Mシリーズのファンならば、読んで損はないはず。

 この秋、S&Mシリーズの別作品も含めて、《すべてがFになる》という通しタイトルで連続ドラマ化してテレビ放送されているが、「西之園萌絵」のキャスティングはどうみてもミスキャスト。令嬢特有の、育ちの良さと無自覚な我がままさを感じない。


a0154706_12175185.jpg
▲大阪府内にて。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
[PR]
by chel-c2009 | 2014-12-10 12:18 | 読書

【 読み終えた本:帝都探偵 謎解け乙女 】11月4日

 『帝都探偵 謎解け乙女』伽古屋圭市[かこや けいいち]:著 (宝島文庫)

 2013年12月初版発行。大正時代の帝都を舞台にした連作短編集で、それぞれの短編はそれ自体で成立しているが、長編作品としても読める。
 実は初版発行時に本屋で見かけて気になっていたのだが、タイトルがラノベっぽいので、その時は買うのを止めた。だいぶ経ってから、雑誌の書評で、本格ミステリィだと紹介されていたので購入した。読み漏らさなくて良かった。かなり面白かった。
 ジャンルとしてはユーモアミステリィに属するが、ラストの余韻のおかげで単なるユーモアミステリィで終わっておらず、本格ミステリィとしても良く出来ていた。
 事前に書評で「作者が読者に対してサプライズを仕掛けている」のを知っていたが、知っていても驚いた。作者の周到な企みのせいで、伏線部分に違和感を覚えつつも、伏線をスルーしてしまった。完敗。
 表紙のイラストさえもサプライズの伏線になっているのだが、もっとあからさまに描いても、仕掛けに気が付かないと思う。


a0154706_15170113.jpg
▲大阪府内にて。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
[PR]
by chel-c2009 | 2014-11-04 15:18 | 読書

【 読み終えた本:闇の喇叭 】7月31日

 『闇の喇叭[らっぱ]』有栖川有栖:著 (講談社文庫)

 2014年7月初版発行。中高生向けのSFミステリィで少女探偵シリーズ第1作。
 主人公の名前が空閑純[そらしずじゅん]というラノベ丸出しのネーミングとパラレルワールドの日本が舞台という設定で、単行本発売時には興味が持てなくて読む気はなかったのだが、ネットでの評判がまあまあ良かったので、文庫化された機会に読んでみた。
 事件の始まりが遅く、主人公の性格設定が複雑な割に、視点人物が主人公の視点に固定されておらず、ころころ替わるので、主人公に感情移入できない。書き方の失敗だと思う。
 中高生向けという事で作者が張り切ったのだろうが、作者の説教臭い主張がとにかく鬱陶しい。
 肝心のミステリィとしての出来も平凡で、つまらなかった。
 読後感もかなり悪く、今年読んだ推理小説の中では、ワーストワン。ゴミ箱行き決定。当然、このシリーズは追いかけない。


a0154706_19121824.jpg
     ▲大阪市内にて。
     使用カメラ:キヤノン パワーショット G9
[PR]
by chel-c2009 | 2014-07-31 19:14 | 読書

【 読み終えた本:星籠の海〔上・下〕 】3月13日

 『星籠[せいろ]の海』〔上・下〕島田荘司:著 (講談社)

 2013年10月初版発行。ジャンルは、サスペンス・ミステリィで、倒叙もどき。副題は《THE CLOCKWORK CURRENT》で、和訳すると《時計仕掛けの流れ》。
 最近の島田荘司氏の作風にはイマイチついていけなかったし、上下合わせて4000円近く払ってまで買う勇気もなかったし、さりとて御手洗シリーズという事で文庫化まで辛抱ができなかったので、図書館で借りたのだが、それで正解だった。
 作者に筆力があるから最後まで読み通せたが、魅力的な謎も無ければ、サプライズも無く、ミステリィとしては凡作だった。面白かったらノベルス化された時に購入して、再読しても良いと思っていたのだが……。
 とにかく無駄なエピソードと無駄な描写が多過ぎ。ただし、無駄なエピソードの部分がまあまあ面白いのでタチが悪い。とは言え、物語の本筋とは関係ないエピソードが多いので、その部分と無駄な描写を削ったら、1冊に収まっただろうと思う。
 又、御手洗のしゃべり方が初期の頃と比べて変わっている事も気になった。作中に出てくる女子大生と同じしゃべり方になっている。そのため、女子大生を交えての会話文が続くと、誰が話しているのか判りにくい事が多かった。
 そして、ワトソン役の石岡がバカ過ぎ。ワトソン役は読者よりも少しだけおバカさんにするのが、この手の探偵物のセオリーだが、それにしてもバカ過ぎて、知能に問題があるように思えてしまう。
 タイトルの「星籠の海」は可読性が悪く、素直に「時計仕掛けの海」にすれば良いと思った。
 本文の装丁も、表紙はともかく、目次のデザインが無駄に凝っていたり、ノンブルをノドに配置するというレイアウトなど、うっとうしいだけだった。
 僕の中では、本作品は御手洗シリーズでのワーストワンで、これまでに読んだミステリィとしても下位ランク。


a0154706_8453477.jpg
▲大阪府内にて。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
[PR]
by chel-c2009 | 2014-03-13 08:51 | 読書

【 読み終えた本:東海道36殺人事件 】2月26日

 『東海道36[スリーシックス]殺人事件』辻真先:著 (カッパ・ノベルス)

 1989年12月初版発行。作者によるとタイトルを『東海道本線殺人事件』にしたかったらしいが版元の営業からNGが出たらしいです。文庫化の際に『東海道本線殺人事件』にして出版されました。
 文章が平明で読みやすいですが、小説の文章としてはめちゃくちゃなのはいつもの事です。元々この作者の作品は脚本のような小説が多いですが、今作は特に脚本に近いです。地の文に作者の感想が平気で出てきます。
 しかし、物語自体は起承転結の付け方が上手く、推理小説としてもきちんと伏線が張られていて、最後まで飽きずに面白く読めました。佳作だと思います。
 尚、36[スリーシックス]という数字は、東海道本線の駅の数だそうです。


a0154706_91867.jpg
▲使大阪府内にて。
用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
[PR]
by chel-c2009 | 2014-02-26 09:21 | 読書

【 読み終えた本:鏡の中は日曜日 】2月22日

 『鏡の中は日曜日』殊能将之[しゅのう まさゆき]:著 (講談社ノベルス)

 2001年12月初版発行。「完璧な本格ミステリ」と背表紙に書いてありますが、あながち大袈裟とも言えない作品でした。
 見事にだまされました。傑作です。伏線もちゃんと張られています。



a0154706_11144953.jpg
▲自宅にて。手前から、さば・ハラス・真イカ・ホタテ
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
[PR]
by chel-c2009 | 2014-02-22 11:17 | 読書

【 読み終えた本:『殺人事件』殺人事件 】2月17日

 『『殺人事件』殺人事件』辻 真先:著 (双葉文庫)

 1993年8月初版発行。《ポテト&スーパー・シリーズ》の1冊。
 作中作やミスディレクションを含め、よく練られたストーリィで、たいへん面白かったです。
 見立て殺人と密室殺人を扱っています。見立て殺人のほうは上手くできていましたが、密室殺人の謎解きはオマケみたいなもので少々残念でした。
 僕は人物の描き方で何となく犯人が判りましたが、ダイイングメッセージ以外にも伏線があからさまにきちんと張られていた事がラストの謎解きで分かってびっくりしました。



a0154706_12344317.jpg
▲大阪府内にて。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
[PR]
by chel-c2009 | 2014-02-17 12:36 | 読書

【 読み終えた本:私が殺した少女 】2月3日

 『私が殺した少女』原寮[はら りょう]:著 (ハヤカワ文庫JA)

 1996年4月初版発行。第102回直木賞受賞作品で、私立探偵 沢崎シリーズの第2作目。分類としては、ハードボイルドになります。緻密な構成で、ラストまで緊張感が持続して話が展開します。たいへん面白かったです。
 一人称描写にミスもありましたが、丁寧に書かれた作品でした。今回もヒネリの利いたラストが秀逸でしたが、真相の意外性を出すために少々無理のある話運びでした。取って付けたような意外な真相で、「新本格」が好きな僕は大丈夫でしたが、本格的なハードボイルドが好きな人には受け入れられないかもしれません。
 そして、ほろ苦いラストでしたが、読後感は悪くなかったです。
 寡作な作家で、今のところ出版されていて未読なのは、短編集『天使たちの探偵』と長編の『さらば長き眠り』と『愚か者 死すべし』の3冊です。これまでの2冊が面白かったので、残りの作品も機会があれば読んでみたいと思います。


a0154706_1832641.jpg
▲大阪府内にて。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
[PR]
by chel-c2009 | 2014-02-03 18:03 | 読書

【 読み終えた本:こなもん屋 馬子 】1月27日

 『こなもん屋 馬子』田中啓文:著 (実業之日本社:刊)

 2011年10月初版発行。7つの作品が収められた連作短編集。ジャンルはユーモアミステリィですが、かなりコテコテのユーモア(笑い)で、お笑い好きな人や関西人にはウケると思います。表紙がダサかったので、あまり期待せずに読みましたが、予想に反して面白かったです。
 各短編のタイトルは、「豚玉のジョー」や「焼そばのケン」など、扱う粉もんの名前とその話での語り手の名前の組み合わせです。そして、語り手の名前を、なぜかしら科学忍者隊ガッチャマンの主役たちから借りています。
 尚、2013年8月の文庫化に際して、『こなもん屋うま子』とタイトルが変わりました。こちらのほうがダジャレが解りやすくて良いと思います。
 話しの展開がパターン化されていて、安心して読み進む事ができます。主人公の馬子の正体に関して、ホラー (ファンタジィ)ふうの味付けをしていますが、謎のままで終わった事が残念でした。三津田信三氏の作品ならば気にならないのですが……。
 調べてみると、うま子が出てくる別のシリーズもあるようなので、機会があれば読んでみたいと思います。


a0154706_8233042.jpg
▲京都市伏見区にて。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
[PR]
by chel-c2009 | 2014-01-27 08:24 | 読書

【 読み終えた本:ひまわりの祝祭 】1月26日

 『ひまわりの祝祭』藤原伊織:著 (講談社文庫)

 2000年6月初版発行。江戸川乱歩賞受賞第1作。ジャンルはハードボイルド。ハードボイルドは苦手なのだが、絵画業界や広告業界が舞台の背景にあるので読んでみた。
 よく練られたプロット、魅力的な登場人物たち、起伏に富んだストーリィ展開と意外な真相で、とても面白かった。
「いまどき、マックおいてないデザイン事務所なんか、トレスコおいてるところよかめずらしいよ。たしかに、ここ二、三年でこの業界はものすごく変わったな。(中略) ロトで引くのに較べりゃケイなんか一発だし、カンプの上がりもスピードも全然ちがう。(後略)」
という文章を解説無しで完全に理解できる僕にとって、時代背景を含めて、物語の世界に浸りやすく、主人公に感情移入もしやすかった。この作品が、たとえミステリィじゃなかったとしても興味深く読んだだろう。
 唯一の不満は、最後に死んだ人物は重症でもよかったはずなのに、作者が死を選んだ事だ。


a0154706_10153635.jpg
▲大阪府内にて。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
[PR]
by chel-c2009 | 2014-01-26 10:17 | 読書


風景スナップと日常と趣味


by chel-c2009

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

自己紹介

2009年12月24日開設

関西在住
性別:男性

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【趣 味】
☆写真撮影

ポはポートレートのポ
↑ポートレートのブログ

mixi
↑風景スナップの
アルバムがあります。


◆撮影機材
 キヤノン
  パワーショットG9
 キヤノン
  パワーショットG16
 キヤノン
  IXY DIGITAL 220 IS
 キヤノン
  EOS30D

☆読書(推理小説)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【好きなもの】
 漫才、落語などの演芸
 動物(特に猫)

カテゴリ

全体
写真
スナップ
読書
雑談
落語
未分類

以前の記事

2017年 07月
2017年 04月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 10月
more...

最新の記事

【暑中お見舞い2017】7月..
at 2017-07-16 11:29
【さくら】4月9日
at 2017-04-09 15:19
【グリーティング】2月5日
at 2017-02-05 12:07
【 年賀2017 】1月1日
at 2017-01-01 00:25
【とりあえず写真を】10月22日
at 2016-10-22 08:15

検索

タグ

(1346)
(1022)
(980)
(752)
(198)
(188)
(155)
(123)
(113)
(83)
(73)
(65)
(64)
(55)
(45)
(33)
(18)
(15)
(8)
(6)

ブログ解析

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

カメラ
日々の出来事

画像一覧