【 読み終えた本:黄昏の館 】9月18日

 『黄昏の館』笠井潔:著 (徳間文庫)

 1994年3月初版発行。
 解説文の「”黒死舘殺人事件”や”虚無への供物”の流れを継承する作品」という言葉に背中を押されて購入しましたが、まったくの嘘っぱちでした。欠けた記憶を利用したホラー・ミステリィという点では、綾辻行人さんの『緋色の囁き』などの「囁きシリーズ」に近いです。
 又、この解説文は「解説にかえて」と書かれていますが、何を書いているのか分からない小難しい文章で悪文です。こういう事を書きたいのであれば、自著でやって下さい。
 主人公が精神疾患で記憶喪失です。欠けた記憶のおかげで、謎めいた展開になります。しかし、欠けた部分が作者の都合の良いところだけというのが、いささか興を削ぎます。
 主人公がどうしても行きたい場所があるのに、昼過ぎまでのんびりしているのが不思議で、記憶喪失も含めて作者都合が酷いです。
 物語の舞台が森の中にひっそりと佇む謎めいた洋館で、曖昧な記憶や限られた登場人物というガジェットを使っているので、そっち系の話だと思っていたら、伝奇物にシフトします。縄文時代の日本の先住民族や義経伝説の話が出てきて、それらの話に多くのページが割かれています。ただし、その描写があまりにも、くど過ぎます。
 くど過ぎると言えば、同じ事を続けて2度書いている場面が何度も出てきたりするなど、文章に多少の問題があります。
 帯には「長編ホラー・ミステリー」と書かれてありますが、物語自体はホラーミステリィと伝奇ミステリィの両方のテイストがあり、なかなか楽しめる内容でした。ただし、転生や輪廻・幽霊の存在を認めているので、ファンタジー作品だとも言えます。全体の雰囲気は僕好みでした。
 尚、担当の編集者がバカなのか、作者がバカなのか分かりませんが、ルビを打つ単語の選択が変でした。



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▲大阪市内にて。
使用カメラ:Canon EOS 30D
使用レンズ:レンズ:EF28〜105ミリ F3.5-5.6 IS USM
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by chel-c2009 | 2013-09-18 12:24 | 読書


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