【 読み終えた本:おやすみラフマニノフ 】1月30日

 軽く痛風の症状が出ています。寒さに負けて焼酎のお湯割りを飲み過ぎたのかも知れません。


 さて、読み終えた本です。
 『おやすみラフマニノフ』中山 七里:著 (宝島文庫)

 ピアニストを探偵役とするシリーズの2作目です。前作の『さよならドビュッシー』が面白かったので、この作品も期待して読みましたが、少々期待外れでした。
 楽器のチェロの密室からの消失の謎とピアノの破壊と演奏会を中止せよと言う脅迫が事件の全てで、殺人は起こりません。ストーリー展開で読ませる作品ですが、話の盛り上げを優先するあまり、登場人物たちの行動原理が変で、物語が破綻しています。危害を加えられるかもしれない演奏会に出場しようとする人は居ません。中止を受け入れるのが普通です。でも、この物語の登場人物たちは、中止になる事を怒ります。その理由付けも変でした。
 挿入される避難所のエピソードも物語の進行にまったく関係ない物で、僕には邪魔なだけでした。あざとさや嘘が見え見えのエピソードもあり、鼻につきました。
 ”ボク”の一人称視点で話が進むのですが、地の文で読者に向かって人間関係などを説明するのは変です。まるで、”ボク”自身が自分を小説の中の登場人物として認識しているようです。未来に起こる事も地の文に書かれていましたが、現在進行形の体裁で進む物語の記述としては変です。視点人物を替えるか、事件後に書かれた記録という体裁をとれば済むのですが、仕掛けがあるので出来ません。なので、小説もどきの脚本になっています。
 物語の幕引きも中途半端でちゃんと物語が閉じていません。
 じゃあ、面白くなかったのかと言えばそうではなく、ミステリィとしては弱くても演奏の描写は読んでいてとても楽しかったです。シリーズ第3作目の『いつまでもショパン』も文庫化されたら読んでみたいと思います。
 とりあえず、海堂氏のバチスタシリーズを面白いと感じる人にはお勧めです。


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▲大阪市浪速区 新世界にて。
使用カメラ:キヤノン パワーショット G9
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by chel-c2009 | 2013-01-30 12:53 | 読書


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