【 読み終えた本:幽女の如き怨むもの 】10月8日

 ノドの調子がおかしいです。いがらっぽいのが治ったと思ったら、数日すると同じ症状が再び出ます。鼻水が出るので、花粉症なのは間違いないですが、ノドのいがらっぽさは、どうやら花粉症じゃないみたいです。風邪なのでしょうか。


 さて、読み終えた本です。
 『幽女の如き怨むもの』三津田 信三:著 (原書房:刊)

 ”如き”シリーズの長編6作目です。ジャンルとしては、ホラーミステリィです。
 戦前、戦中、戦後で、屋号を変えて経営が続く遊郭 (売春宿)が舞台です。遊郭の仕組みやそこで働く花魁[おいらん]の様子がとてもよく解ります。雑学の補給としても楽しめました。しかも、島田 荘司氏が書く作品と違って、うんちくが物語にうまく溶け込んでいて、違和感がありませんでした。これからは、落語の郭噺もこれまで以上に興味を持って聞けると思いました。
 日記、語り(インタビュー)、原稿(エッセイ)、解釈(解決編)という、4つの章に分かれています。日記がまるで小説のようで不自然でした。でも、これは仕方がないでしょう。作者が日記を小説風に書き直したつもりで読めば良いと思います。
 表紙カバー折り返しの言葉に「三人の花魁が絡む不可解な連続身投げ事件。誰もいないはずの三階から聞こえる足音、窓から逆さまに部屋をのぞき込む何か……」とあります。この作品には、密室などの本格推理小説の定番の謎は出てきません。犯罪らしい犯罪も起きていないように思えます。最終章の探偵の解釈まで、この物語がミステリィとして成立するのか不安になりました。でも、杞憂でした。ラストの仕掛けにびっくりしました。ちゃんとミステリィでした。山口 芳宏氏の『妖精島の殺人』と違って、読後感も良かったです。
 ホラーテイストも健在で、伏線もちゃんと貼られていて、ミステリィならでは幕引きもあり、とても面白かったです。


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▲大阪府内にて。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
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by chel-c2009 | 2012-10-08 01:00 | 読書


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2009年12月24日開設

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