【 読み終えた本:硝子のハンマー 】7月26日

 昨日は、天神祭の花火大会でした。スナップ撮影に行きたいと思ったのですが、人が多すぎるので今年もパスしました。


 さて、読み終えた本です。
 『硝子のハンマー』貴志 祐介:著(角川文庫)

 日本推理作家協会賞受賞作です。この作者の作品は初めて読みます。
 面白くなかったです。人物の造形に魅力が無くて、構成に難があり、描写もクドく、物語にサプライズがないので、読後に何も残りませんでした。
 大きく2部に分かれた構成ですが、第1部は視点人物がコロコロ変わってしまい、しばらくのあいだは取っ付き難かったです。時系列の記述にせずに、探偵とワトソン役の弁護士の出会いから物語を始めるなど、構成を工夫したほうがエンターテインメントとしては良かったと思いました。と言っても、探偵とワトソン役の弁護士の人物造形も僕には魅力的に思えませんでした。特にワトソン役は、弁護士のわりに頭が悪過ぎます。
 探偵が密室トリックの可能性を色々調査するのですが、弾道計算などの細かいディティール描写も僕には退屈なだけでした。
 第2部では犯人側からの倒叙形式になります。ここで殺人の動機が書かれるのですが、お粗末でした。犯人の生い立ちを書いて動機にリアリティを持たそうとして失敗しています。いっそのこと、動機をサラリと流したほうが、密室殺人を扱った小説としては、逆に自然だったかもしれません。
 この作品はドラマ化されましたが、主人公役の役者の演技力に感心しないので見ていません。しかし、東野 圭吾氏のガリレオ シリーズが、小説では退屈だったけれど、ドラマになって抜群に面白かった事を考えると、もしかしたらこの作品もドラマだと面白いのかもしれません。なので、再放送があったら見てみたいと思います。
 小説のほうは、同じ探偵とワトソン役の第2弾(短編集)が出ていますが、これは読まないと思います。と言うか、この作者の本はもう読まないと思います。
 尚、巻末の法月 綸太郎氏の解説代わりのインタビューが載っていますが、その中で法月氏が「この作品は完全な本格ミステリですね」と言ってます。しかし、この作品は密室殺人のトリックを解くための伏線もなく、トリックの種明かしは犯人側から語られる倒叙形式の変格ミステリィであって、本格ミステリではありません。


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▲大阪府内にて。
使用カメラ:キヤノン IXY 220 IS
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by chel-c2009 | 2012-07-26 00:58 | 読書


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