【 読み終えた本:ふたり探偵 】12月30日

 今年も残すところ、あと2日になりました。今年の12月は特に日が過ぎるのが早く感じます。そして今、掃除のホコリのせいで、目がかゆいです。アレルギー体質がうらめしいです。


 さて、読み終えた本です。
 『ふたり探偵《寝台特急「カシオペア」の二重密室》』黒田研二:著(カッパ・ノベルス)

 2002年5月初版。積読の蔵書の中から選びました。
 表紙カバーの作者の言葉によると、編集部からトラベルミステリィの依頼があったと書いていますが、トラベルミステリィではありません。寝台特急という閉ざされた空間が舞台です。取材はせずにインターネットで情報を得たそうです。そのため、沖縄名物のタコライスを蛸ライスと変換する微笑ましいミスもありました。
 内容のほうは、微妙でした。一応、伏線が綺麗に張られた本格推理なのですが、作者都合で主人公を動かしていて、そのために主人公の性格に統一感がなく、ストーリィ展開や謎解きも作者都合で不自然でした。さらに、主人公のキャラ設定がウジウジして馴染めなかった事も残念でした。
 いちばんの問題は、基本設定で、主人公の意識の中に、主人公の恋人の意識が同居するというSF設定です。タイトルの『ふたり探偵』は、ここからとったものです。
 物語の重要な鍵は、この”ふたり探偵”の設定なのですが、SF設定にすると何でもありなので、密室や死体の移動も超能力を使えば簡単にできてしまうし、犯人もテレバシー(読心)を使えば簡単に判ってしまいます。
 今回の謎は被害者の共通点、いわゆるミッシングリングなのですが、それすらも犯人の心を読めばすぐに解決します。でも、作者は意識が同居するというSF設定だけを使うという、ご都合主義です。それ以外の不可思議が存在しない世界だということを読者に納得させていないのが残念です。
 続編を匂わすエンディングでしたが、続編は書かれていません。主人公に魅力がないので当たり前の結果だと思います。
 又、表紙のデザインが良くないです。人形を使うなら、リカちゃん人形に見えるようではダメです。ちゃんとフィギア人形に見えるようにデザインしなくては、伏線としての仕掛けになっていません。これでは単に幼稚な表紙です。そういう意味では、このブックデザインは本格推理小説が好きな人の購買意欲をまったく刺激しない表紙だと思います。
 SF設定の作品だということを事前に知っていたら、この本は買わなかったのですが、帯に書かれた「移動する密室」という言葉と、副題の「二重密室」に釣られて買ってしまいました。

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▲大阪市北区中之島にて。
本格的なライトアップの前夜。
使用カメラ:キヤノン パワーショット G9
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by chel-c2009 | 2011-12-30 13:21 | 読書


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